イロハニトイロ

vol.31-① 本当の対話って?

こんにちは。

イロハニトイロの金村です。


今回から3回に分けて、対話についての僕の学びをお話しさせていただこうと思います。


今回は

①「僕は会話をしているだけで、対話が出来ていなかった」

という気付きです。


第2回は

②「僕が、相手を対話から遠ざけていたんじゃん」

という反省です。


そして第3回は

③「本当の対話って自分も相手も心が温かくなるものだったんだ」

という学びです。



僕は、ずっとこのブログでも、見学に来た方々への説明においても一貫して

「イロハではみんなで話し合いながら、意見を言い合いながらゆっくりと進んでいっているんですよ」なんて、聞こえの良いことを偉そうに言っていました。


でも実際は、金村に本音を言えない人がいるし、不満を持って辞めていく人もいるし、苦しさや不満を出さずに自分の中だけに抱え込んでいる人がいます。


僕は、

「こちらはいつでも聴く用意があるよ。」

「怒ったり否定したりなんかしないから話して大丈夫だよ。」

「勇気出して自分の口から話せることを僕は待っているからね。」

という姿勢を示し続けるしかないと思っていたし、現にそれを貫いてきたつもりです。


ところがどっこい!



そう思っているのは自分だけ、

ということに気付かせてもらいました。



僕がしているのは、しようとしていたのは「会話」であって、「対話」ではなかったんですよね。



むしろ僕自身が、相手を「対話」から遠ざけていたことに気付けました。



3月からオープンダイアローグのトレーニング研修を受け始めたのですが、その中で初めて「対話」ということについて深く知ることができたんです。


※オープンダイアローグとは、簡単に言うと「開けた対話方法」という関わりの事です。安心・安全な環境の中でお互いの気持ちや考えをオープンに話し合っていくものです。


僕がこれまでしてきたことは、結局は相手のとの「同調」を目指していた会話だったんです。


相手と「分かる。分かる。」って同じ考えになって安心したかったんでしょうねぇ。


僕が対話だと思ってしていた事は、お互いが同じ気持ちに同調できるように意見を言い合ってただけなんです。


「金村の考えを理解しろー」って。



相手に認められそうなことを話してみたり、
相手の意見に同調して、結局本音は奥深くに押し込めてみたり。

そんなことを無意識にやってきていたんです。




だから、金村には本音が話せない、そんな関係を僕自身が作り出していたんですよね。


表面上は「きちんと話し合いしますよ」なんて耳障りの言い言葉を言いながら。


本当の対話とは相手と「同調」することなんかじゃありません。


むしろ「私」と「あなた」は違うんです。


それが当然。


だからその違いを大切にすることです。



どこがどのように私とあなたは違うのか、その違いをもっと明確にしていきましょう。


ってことなんです。



そしてその違いがある事をしっかりと確認し合って認め合い、そこからどうしていくのかを、時間をかけて語り合っていきましょう。



それが本当の対話なんです。


違った考えや意見が自由に安心して語り合えるから、本当の理解につながるし、相手との繋がりを感じられるんです。


そこを知ろうとせずに、意見を同調させようとすることばかりを僕はしがちです。



そして考えが違う人に嫌な感情を持って避けてしまう。


結局、人との関係を壊してしまっているんですよね。


本来は違いが認め合える事で、より相手を理解でき関係が深まるはずなんです。


研修は1年を通してあります。



まだまだこれから僕自身の学びは深まっていくのだと思うのですが、
僕自身の行動が、言動が相手を対話から遠ざけていたことを今回の研修を通して知りました。


この事実はしっかりと受け止めようと思っています。



次回、その具体的な中身について話させていただければと思います。


            イロハニトイロ 所長
                 金村 栄治